大分県在住で福岡県出身のASUKAです。
温泉が好きで、大分県の別府市に移住してしまいました。
最近は新型コロナウイルスの影響で、外出が遠慮がちの傾向にあります。
そこで一人旅をしつつ、人がなかなか訪れない場所に行くことが増えました。
なにより、引きこもっていると外の空気が吸いたくなります。
ASUKAちゃん。
そんなに外の空気吸いたいの?
外というかなんというか(笑)
車中泊できるHさんですから、ある意味、部屋ごとどこかに行くのと変わらないですね。
私の場合、あちこち訪問するのは仕事の一環でもあります。
そして、ライターとして情報発信することも大切です。
何よりも、新型コロナウイルスが収束するためにお祈りしに行くなら、必要最低限の外出だと認めてもらえるはずです。
そんな理由で、私が選んだのは大分県豊後高田市にある【熊野磨崖仏】でした。
なんの根拠もありませんが、石でできた神様にお祈りすれば、きっと新型コロナウイルスも逃げ出すはずです。
【熊野磨崖仏】がある大分県豊後高田市は、昭和の町としても知られています。
おんせん県内ですから、豊後高田市近隣には温泉もあります。
参拝して気持ちをサッパリとさせ、温泉にでも行こうかなと考えたというのはここだけの話です(笑)
実はそっちの方がメインだったんじゃないの?(笑)
ギクッ!
いくら私が温泉人でも、それはない…………と言い切れないところが何とも言えません。
温泉については、またの機会に別記事で書きたいと思います。
本記事は【熊野磨崖仏】の訪問体験レポートになります。
【熊野磨崖仏】を訪問したい方の参考になれば幸いです。
【熊野磨崖仏】基本情報
【熊野磨崖仏】までは、大分県別府市内から車で1時間かかるか、かからないかといった距離です。
周辺は、結構な山に囲まれていますので、虫や動物に気を付けてくださいね。
・住所:〒879-0853 大分県豊後高田市田染平野2546-3 ・お問合せ:0978-26-2070 ・営業時間: 夏季(4月~10月)8:00~17:00 冬季(11月~3月)8:00~16:30 ・拝観料 大人300円 小中学生150円 小学生以下無料 ・駐車場:あり |
本記事の目次から、【熊野磨崖仏】の地図の場所へ移動できます。
スマホなどからも見ることができますので、用途に合わせてご利用ください。
●【熊野摩崖仏】地図
【熊野磨崖仏】を登りながら見た景色!
まさに山の中の遊歩道
【熊野磨崖仏】の受付を終え、案内チラシをいただいて、いざ行こうかとするとおばちゃんに言われました。
「そこに杖があるから持って行ってくださいね。」
受付で杖をお借りして試し歩きをしてみると、山登りで見かけたことがある気がする程、がっちりとしたものでした。
おばちゃんが言うには、【熊野磨崖仏】の後半はかなりの岩場のようになっていて、杖があった方が安全とのことです。
300円払って、のんびり参拝するつもりでしたが(笑)
【熊野磨崖仏】の看板を過ぎて、遊歩道を歩いていきます。
周辺は木々が生い茂っていて、既に森の中に入ったという雰囲気が漂います。
ゴツゴツした岩の間には水が流れており、アニメ映画で見たことある妖精的なものが出てきそうでした。
【熊野磨崖仏】の参拝ルートは、「現在どのあたりにいるのか」という標識が立てられていました。
正直な話、最初だけは少し怖い気がしました。
私がまだ福岡に住んでいた頃、篠栗という場所に88ヶ所の霊場がありました。
【熊野磨崖仏】訪問で、そこを巡った時のことを思い出しました。
あの時に比べたら、ただのきれいな道だなと考えましたので、気分も楽になってきました。
「200mってまだですか」と言いたくなるくらい、結構疲れ始めていました。
そんな時に、少しでも休憩できる場所があるのは嬉しいですね。
【熊野磨崖仏】遊歩道はさらに続く!
さらに険しくなる道
一息ついた後、さらなる上を目指して歩き続けます。
この時点で、かなり汗だくになっていました。
最初からずっと上り坂ですから、汗もかきますよね(笑)
大分県の国東地方は、【神仏習合】の地で、仏様のお寺と神様の神社が同じ土地にあることで有名です。
国東半島の豊後高田市にあるのが、【熊野磨崖仏】です。
豊後高田市は、昭和の町がありますので、穏やかなイメージがあります。
百歩譲って、神社があるのは【神仏習合】なのはわかりました。
ところがです。
なんですか!あの鳥居の向こうにある石だらけの道は!
思わず叫びたくなるような道を見つけました。
【熊野磨崖仏】受付の杖が役立つ険しい道!
鬼が築いたと伝えられる道の先
【熊野磨崖仏】の鳥居の先に見えた道の近くに、1つの石碑がありました。
鳥居の向こうの道に圧倒されていた私は、石碑の文字が【熊野磨崖仏】を参拝するためのアドバイスであることに気づきませんでした。
神社の鳥居があり、その先には鬼が築いたとされる険しい道が続いていました。
この先は、【熊野磨崖仏】の受付で借りた杖が役に立ちます。
手すりに杖があるので、険しいように見えましたが実際に歩いてみると。
やはり険しかったです。
でしょうね。
鬼が築いた道は、遠目から見ると石の多い道のようですが、実際に歩いてみるとかすかですが段差があるのがわかります。
「鬼が一夜にして築いた」というのもなんとなく頷けます。
本当に一気に石を敷いた感があります。
かつてこの付近の村人を守っていた神様(権現様)が、鬼に村人を差し出す条件として夜明けまでに石段を作るように言いました。
元々鬼は、神様が怖くて仕方ありませんでした。
冗談とも本気とも言えない条件に乗ることにしました。
神様は「まさか夜明けまでにできないだろう」と思っていました。
しかし、夜明け近くになろうかというときになるともうすぐそこまで鬼が来ていました。
驚いた神様が鶏の鳴きまねをしたところ、鬼は夜が明けたと勘違いして逃げ出しました。
※「これはちょっと」という内容があったため、元の話を多少アレンジしています。
詳しくは【熊野磨崖仏】のパンフレットをご覧ください。
道中に現れた【熊野磨摩崖仏】!
鬼が築いた道はまだまだ先がある
しばらく杖を頼りに登っていると、急に開けた場所に出ます。
鬼が築いた道は、まだ上まで続いていました。
開けた場所には、巨大な石像の不動明王が、優しい表情で鎮座していました。
一般に知られている不動明王は、七支刀を持ち怒った険しい顔をしています。
しかし、【熊野磨崖仏】の不動明は、どこか優しさが伝わってくる表情です。
【熊野磨磨崖仏】不動明王近くの、賽銭箱があるあたりまで行きました。
不動明王を下から見上げると、かなりの迫力です。
大日如来が怒ると不動明王になると、神社仏閣に詳しい友人から聞いたことがあります。
不動明王の石像の隣には、大日如来の石像が鎮座していました。
パンフレットによると6.8mの大きさです。
不動明王について、大きさは書かれていません。
見た目は、大日如来より少し大きかったです。
- 1
- 2