温泉施設等の情報もですが、知識的な部分も大好きなASUKAです。
温泉地や入浴施設を訪問するのが、相変わらず大好きです。
ある程度の温泉の知識を持っておけば、「入浴して気持ちが良い」というだけでなく、もっと深い部分まで知ることができます。
今日は疲れたからこの泉質が良いかも。
と考えてみたり。
今日の気分だと、さっぱりしたいからここの温泉が良さそう。
という具合になるので、いろいろな意味で「癒し」になりますね。
本記事は【療養泉】の1つ【硫黄泉】の説明になります。
実は【硫黄泉】には、特徴的な匂いがあります。
わざわざ私が説明しなくても、わかる方も多いと思います。
私が以前受けた【温泉マイスター】試験には、洗面器に入っている温泉をあてる実技試験がありました。
現在はどうかわかりませんが、その中の1つは必ず【硫黄泉】でした。
ほぼ全員が「匂いで分かった」と言っていましたので、それくらい特徴的です。
どんな匂いかと言いますと。
詳しく説明はしませんが、ゆで卵を長期間放置していたら漂ってくる匂いです。
ちょっぴり危険なあの匂いです(笑)
さておきまして、本記事では【硫黄泉】について説明させていただきます。
温泉は好きだけど、泉質についていまいちわからないという人。
もっと深く、温泉について知りたい人。
温泉に入らないと、イライラしてしまう人。
などは、自分の好みに合った読み方をしていただけたら幸いです。
【硫黄泉】の見分け方は匂い以外にある!
【温泉成分分析書】を確認しよう
【硫黄泉】の泉質を決めるのは、【温泉水1kg中】の成分からです。
【温泉の泉質】シリーズではお馴染みですね。
【塩類線】や【二酸化炭素泉】と違い、硫黄成分の量がわかれば良いのですが。
【温泉成分分析書】によっては、硫黄の量を記載していない場合もあります。
正確に言うと。
硫黄の化合物としての量は記載していますが、すべての硫黄の量は計算しなければいけない場合があるということです。
硫黄の元素記号は【S】です。
つまり。
温泉成分分析書の中の【S】がついている成分の合計を計算し、2mg以上であれば【硫黄泉】と認められます。
ちょっとややこしいですが、ここで【単純温泉】を思い出してください。
【単純温泉】は温泉水1kg中の成分総量が1g(1000mg)以下でしたね。
ということは、【単純温泉】でも【硫黄泉】になることがあります。
これで、温泉地などを訪問した時に【単純硫黄泉】という泉質がある理由がわかりますね。
なぜ【硫黄泉】は白濁したもの以外がある?
【硫黄泉】には白濁したものと透明なものがあると書きましたが、最初に言っておきます。
白濁どころか青やねずみ色もあれば緑がかったものなど、【硫黄泉】にはいろいろな種類があります。
一般的に白濁したものが多いため【硫黄泉】は白と思い込んでいる人もいます。
【硫黄泉】の色の変化は、硫黄に含まれている【シリカ】という成分や、硫黄成分が【硫酸塩泉】になった時の色の場合もあります。
本記事で説明するのは、一般的な白濁した【硫黄泉】です。
どのような条件の時に何色になるのかなどもっと深く知りたい方は、【硫黄泉】+【色】検索で調べてみるのも面白いかもしれませんよ。
さて白濁した【硫黄泉】ですが、湧きだした時には透明です。
湧き出した【硫黄泉】が空気に触れると、だんだんと白濁してきます。
つまり、地面から湧き出すまでの間に、空気に触れる時間が長ければ最初から白濁しています。
逆の場合には透明です。
以前入浴した温泉施設で、面白い【硫黄泉】がありました。
出ている温泉は、硫黄の匂いもあるのに透明でした。
湧き出ている源泉部分を見ると、柔らかい硫黄がびっしりと付着していました。
柔らかい硫黄に源泉をまぜると、一気に白濁してきました。
ある意味、色を付ける天然の入浴剤ですね(笑)
【硫黄泉】に入浴する際には特に注意!
金属類は必ず外そう
どんな温泉が好きかと聞かれると、男性は【硫黄泉】で女性は【炭酸水素塩泉】だというケースが多いそうです。
ガツンと来る硫黄の成分は、女性よりも男性向きの泉質なのかもしれません。
しかし、【硫黄泉】に【炭酸水素塩泉】が含まれていることもあります。
温泉と言うのは、一筋縄ではいきませんね。
さて温泉に入浴する際ですが、皆様は貴金属類はつけたままですか。
「大切な指輪やネックレスはお風呂でも外さない」という人は多いです。
そもそも、入浴で錆びる指輪があるという話をあまり聞きません。
ところが【硫黄泉】だけは話が別です。
ほぼすべての金属が、なんらかの変色をおこします。
逆に変色しない金属があるのなら、私に教えてほしいくらいです。
温泉施設や温泉宿に行き、もし水道の蛇口などが錆とは違うちょっと緑がかった色に変色していたら、ほぼ間違いなく硫黄成分が含まれています。
今、身に着けている貴金属が同じ運命にならないようにきをつけましょう。
【硫黄泉】以外にも、硫黄成分が含まれていそうな温泉に入浴する際は、必ず貴金属類を外すように心がけましょう。
【硫黄泉】は殺菌効果が期待できる?
独特の温泉らしさで【癒し】を堪能
いかがでしたか。
【硫黄泉】には【硫化水素型】という種類のものがあります。
【硫化水素型】は、独特のあの匂いが強くなっているものが多いです。
【硫黄泉】は、殺菌効果に期待ができるかもしれない泉質です。
【硫化水素型】でしたら、その効果はどうなるのでしょうか。
医療の方は専門家ではありませんので、あまり詳しく言うことはできません。
最近では、新型コロナウイルスの蔓延で、外出もままならない人も多いです。
【硫黄泉】による殺菌効果が期待できないものかと思います。
どこかの誰かが、【硫黄泉】の殺菌効果について研究をしてくれないものかと、私自身切に願います。
それでは、「白濁や透明の【硫黄泉】!殺菌効果に期待」の記事をここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。