大分県の別府が大好きで移住してきた、元福岡県民のASUKAです。
温泉の専門家ですが、最近では大分県内の観光スポットにも興味があり、あちらこちらに相棒のHさんと一緒に訪問しています。
本当、ここ数ヶ月でいろんなところに行った気がするよ。
特に国東半島の六郷満山に興味があり、これまでも訪問体験レポートを書かせていただきました。
実は以前、福岡県に住んでいた頃、篠栗八十八ヶ所巡りという霊場スポットがあり訪問したことがあります。
六郷満山も霊場スポットですのでなんとなく巡っていたところ、いつの間にか回を重ねることになりました。
これまでの六郷満山訪問レポートは下記のとおりです。
それぞれクリックするとその記事にアクセスできます。
興味のある方は、読んでくださいね。
本記事は【天念寺 川中不動尊】についての訪問体験レポートです。
実際に訪問している気分で読んでいただけたら嬉しいです。
また、本記事をキッカケとして【天念寺 川中不動尊】訪問していただけたら、さらに嬉しいです。
【天念寺 川中不動尊】基本情報
それでは、最初に【天念寺 川中不動尊】の基本情報を紹介します。
・住所:〒879-0731 大分県豊後高田市岩屋
・電話番号:0978-27-3049(鬼会の里)
・参拝料:お賽銭
・駐車場あり
【天念寺 川中不動尊】の駐車場付近には歴史案内的なアナウンスが流れていました。
立ち止まって聞いているといろいろ勉強になりますよ。
・大分自動車道・宇佐ICより車で約40分
・JR日豊本線宇佐駅より約20分
・JR日豊本線別府駅より約1時間
追加:大分県別府市内朝見より車で約1時間
これは私らやね(笑)
【天念寺 川中不動尊】訪問レポート!
川の中に磨崖仏
駐車場に車を止めて、【川中不動尊】の看板を頼りに進みます。
と言うより、来がけの車の窓から見えていましたので、駐車場探しの方で頭がいっぱいでした。
駐車場は【川中不動尊】へ歩いていける距離にあります。
六郷満山や周辺観光スポットの案内看板が駐車場にあるのも良いですね。
川沿いの道路に【天念寺】があります。
周辺に聞こえるような音声で、【天念寺】について説明をしてくれるアナウンスが流れていました。
【川中不動尊】は六郷満山について調べていた時に、たまたまWEB写真で見つけました。
どこからどう見ても普通の川なのに、不動明王の磨崖仏がある光景は、私の中で絶対に行ってみたいスポットになっていました。
そのため、【天念寺】については全くチェックしてませんでした。
しかし、現地へ行ってみると【天念寺】にも興味をそそる看板が見えました。
ひとまず、【天念寺】へ行ってみることにしました。
【天念寺】の敷地内ですが、道路沿いからは素通りする人も多かったです。
ここに国宝堂という建物が以前あったそうです。
六郷満山で階段を見ると、ここも長いのかと思ってしまいましたが、全然大丈夫な距離でした。
あまり人が来ていない雰囲気がありました。
しかし、きちんとお花などをお供えしている方がいらっしゃるようです。
周辺はちょっとした草むらのようにもなっていました。
距離は短いですが、歩きやすい靴の方が良いです。
【川中不動尊】のような磨崖仏は、橋の上から見るのが一般的なのかと思っていましたが、かなり近くまで行くことができるようです。
まずは橋を渡ります。
川にかかる石橋は立派で、本当に観光スポットという雰囲気がありました。
車はなんとか通れそうですが、渡った先の駐車場は地元の方用だと思われます。
観光スポットらしく、何かお店のようです。
雰囲気的に営業していないようにも見えます。
※訪問したのは平日でお休みでしたが、土曜・日祝日は営業しています。
野菜や果物・加工品などが販売されています。
【川中不動尊】へ続く階段を降ります。
今までの六郷満山では歩きにくい階段もありましたが、こちらは大丈夫です。
階段を降りてみて改めて気づきましたが、【川中不動尊】のかなりギリギリ近くまでいけます。
そういえば、WEBで川の中に男性陣が入って身を清めるお祭りの写真がありました。
※旧暦正月7日に行われる修正鬼会(しゅじょうおにえ)というお祭りです。
【川中不動尊】のある長岩屋川で体を清めます。
冬の寒い時期ですので、かなり水が冷たそうですね。
改めて歩いてみると、川の中の橋を歩いているのだと感じます。
がっしりとした石橋ですが、念のため足元も注意しながら移動します。
川はきれいですね。
六郷満山は山の中にあるものが多いので、こういう普通の川沿いにあるのは良いなと思いました。
この日は天気が良かったです。
橋の上とは言え、川の中を移動するのは気持ち良かったです。
いずれにせよ、人が飛び込むお祭りがあるのですから、かなりきれいな川なのでしょう。
温泉だったら飛び込んでいたんじゃない?
湯あみ着があれば飛び込んでいたかもしれませんね(笑)
後ろに置いてるキャリーバックの中に入れてなかったっけ?
不動明王1体かと思っていましたが、不動三尊の磨崖仏です。
両脇にいるのはコンガラ童子とセイタカ童子です。
やはり不動明王は怖い顔をしていますね。
よく見ると、祭壇と【川中不動尊】の間には川がありました。
という事は、川の中の岩に掘ったという事でしょうか。
当時の石工さんは大変だったのではないでしょうか。
当時の石工さんが、この広い川の中で石を掘っている姿を想像すると、頭が下がる思いです。
不動明王は約3.7mあります。
川に入るだけではなく岩によじ登って掘ったとも考えられます。
この川の名前は【長岩屋川】と言います。
かつては大雨のたびに氾濫していたとのことです。
水害除けとして彫られたのが【川中不動尊】です。
川が氾濫しないように、睨みをきかせているので怖い顔なのでしょうか。
確かにご利益がありそうです。
駐車場へ戻る前に【天念寺】を探索!
【国宝堂跡】以外にあったのは神仏習合
【川中不動尊】を参拝した後は、【天念寺】を探索してみることにしました。
駐車場に戻るのはそれからでも遅くありません。
暑い時期に訪問する時には、熱中症にも注意して水分補給するように心がけると良い効果が期待できます。
特に六郷満山は距離が長い場所も多いので、準備をきちんとしておきましょう。
【天念寺】ですから、当然お寺ですよね。
しかし、帰りがけに橋から見えた鳥居は神社の証です。
【天念寺】にも神仏習合が行われた痕跡が残っていました。
神仏習合とは、神様を祀る神社と仏様を祀るお寺が一緒になることを言います。
本来は神社は神社でお寺はお寺です。
大分県は神仏習合発祥の地とも言われており、特に六郷満山では神社なのかお寺なのかわからない場所も多々あります。
国東半島では、道路にいきなり仁王像が立っていることもあります。
まるで橋や道路を守ってくれているように見えます。
【天念寺】の仁王像は、このお寺の入口を守っていますね。
近づくと巨大石仏とは言えませんが、結構な大きさでした。
こちらは阿形(あぎょう)です。
こちらは吽形です。
仁王像は阿吽どちらも力強さがありますね。
私個人の見解ですが、他県で仁王像はお寺山門の両脇に立っているイメージがあります。
狛犬は、どう考えてみても神社ですね。
しめ縄や賽銭箱も神社のイメージです。
建物の中で祀られているのは薬師如来です。
薬師如来はやっぱりお寺というイメージがあります。
薬師如来はお寺と言うより、共同浴場の玄関付近に祀られている気がします。
その発想が温泉人だね(笑)
ここは講堂のようになっています。
お祭りで使用するであろう巨大な松明らしきものもありました。
松明ではないかもしれませんが(笑)
中にあるのは木仏ですね。
1体だけではなさそうに見えます。
奥まで行けませんのでよくわかりません。
お祭りの写真看板がありました。
開催時期になったら、もう一度訪問してみたいですね。
この日、講堂の中でなにやら作業をしている人がいました。
邪魔にならないように早々と退散しました。
【天念寺】を管理してくれている方がいるから、こうして私も参拝できます。
ありがとうございます。
並んだ灯籠が、神社とお寺それぞれのものに見えるのは私だけでしょうか。
神仏習合をしていると、たまにお寺か神社かわからなくなりますが、どちらも【天念寺】で間違いありません。
【天念寺】の講堂から【川中不動尊】を改めて見ると、祭壇と不動明王はかなり離れていますね。
足場を気にしていたせいか、行った時には気づきませんでした。
視点を変えてみるのは大切ですね。
講堂の隣になにかあるようなので、確認します。
本坊跡と書かれていました。
かつてはここが本坊だったのですね。
確認した内容によると、講堂には薬師如来と月光菩薩が祀られていたのですね。
看板の横には、開祖の役行者磨崖像がありました。
六郷満山を巡る訪問シリーズはまだまだ続く!
いかがでしたか。
【天念寺 川中不動尊】の訪問体験レポートについて書かせていただきました。
川の中に石の磨崖仏がある写真がキッカケでしたが、実際に行ってみると結構な迫力でした。
写真ではなかなか伝わりづらいですが、【天念寺 川中不動尊】について知っていただけたら嬉しいです。
この記事を読んで、実際に行ってみようと検討してくださればもっと嬉しいです。
大分県の六郷満山を巡る訪問シリーズは、まだまだ続きます。
階段や坂道が多いと、ついつい敬遠してしまう人も多いです。
しかし、部屋に引きこもるよりも体を動かした方が、健康に良い効果が期待できます。
さらに神社仏閣を巡ると、不思議なことにココロが洗われたような気分になります。
ココロが洗われて温泉に入浴すると、かいた汗も流せてスッキリしますよ。
参考にしていただけたら幸いです。
それでは、「大分県豊後高田市【天念寺 川中不動尊】 川の中にある不動明王の磨崖仏の記事をここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
また次回記事でお会いしましょう。