大分県の別府市には、8つの温泉地があることで知られています。
こちらの温泉カテゴリーでも、別府八湯についていくつか書かせていただきました。
別府八湯の中で、全国的にも有名な温泉地が【鉄輪温泉】です。
初めて別府市を訪問した人は、【鉄輪温泉】がJR別府駅の近くにあると思っている人も多いですが、バスでの移動になります。
しかし、その本数はかなり多く、少し待つだけで【鉄輪温泉】行のバスに乗車できるほどです。
【鉄輪温泉】に到着するバスの車窓から眺めていて驚くのが、湯けむりの多さです。
海外から来た観光客が、火事だと間違えてしまう程その量はすごいです。
特に寒い雨の日は【鉄輪温泉】が霧に包まれているのではないかと思うくらい、大量の湯けむりの中を進むことになります。
このような湯けむりは、温度の高い沸騰泉と呼ばれる温泉に見られます。
当然ですが湯けむり自体も高温になりますので、地獄蒸しという料理もできます。
地獄蒸しは一言で言えば蒸し料理ですが、温泉成分が含まれている蒸気ですので、独特の味が付きますし、脂が落ちてヘルシーな料理とも言われています。
さて、地獄蒸しだけでも魅力満載の【鉄輪温泉】ですが、これだけは外せないという3つのスポットがあります。
本記事では、【鉄輪温泉】の3つのスポットについて順番に説明します。
大分県はもとより、別府八湯や【鉄輪温泉】を訪問したいと考えている方は、是非参考にしてくださいね。
【鉄輪温泉】外せないスポットその1【地獄蒸し】
【鉄輪温泉】の外せないスポット1つ目は【地獄蒸し】です。
大分県の別府市の【鉄輪温泉】に来たのに食べたことがないというのは、本当にもったいないです。
【地獄蒸し】をただの蒸し料理とあなどってはいけません。
なにしろ、地下から勢いよく噴き出す自然の蒸気です。
自然の力にもまれていますので、独特の味がついています。
【鉄輪温泉】の場合は、なんと塩味です。
【地獄蒸し】で蒸しあがった料理には、薄っすらと塩味がついています。
それだけでも美味しく頂けるのですが、旅館などによっては秘伝のたれを作っている所もあります。
さらに【地獄蒸し】で自炊する宿などもあり、湯治文化を体験することが可能です。
【鉄輪温泉】で地獄蒸しを体験できるのは、食材だけではありません。
我々人間も、蒸し湯という形で地獄蒸しを体験することが可能です。
昔ながらの小さな扉を開けて入る蒸し湯がある旅館や、温泉蒸気を利用したサウナなど、場所によって種類が変わってきます。
熱い蒸気だけではなく、湧き出す源泉にも塩味が含まれているのが【鉄輪温泉】の特徴です。
【鉄輪温泉】の源泉は、ナトリウムー塩化物泉が多いです。
要するに塩の温泉です。
【鉄輪温泉】の源泉を飲んでみるとダシのような味があったり、鉄分が強かったり湧き出す場所によって微妙に味が変わります。
源泉温度は100℃くらいありますので、飲泉の際には火傷に注意してくださいね。
そうそう。
流れる源泉で作った温泉玉子も塩味が効いて美味しいですよ。
【鉄輪温泉】外せないスポットその2【地獄めぐり】
【鉄輪温泉】で外せないスポットの2つ目は、観光旅行者のほぼ全員が体験すると言っても過言ではない【地獄めぐり】です。
「いや。地獄めぐりは、会社の社員旅行で行ったことあるから、いまさら巡っても仕方ないでしょ。」
と言うのが以前の私でした。(笑)
以前も何も、私はそう思いますよ。
1回見れば十分でしょ?
それが違うのです。
何度行っても新しい魅力が発見できる。
それが【地獄めぐり】です。
例えば【海地獄】は有名ですよね。
まるで海のような青くて広い地獄は、見る人を圧倒します。
さらに源泉かけ流しの足湯もあるのですから、温泉マニアにはたまりません。
しかし、【海地獄】に赤い地獄があるのはご存知でしたか?
敷地内には温室や池などもあるし、見るだけではなく散策する楽しみもあります。
【海地獄】が熱くなかったら、青いから本物の海と一緒だと思った方いらっしゃいませんか。
実は【海地獄】は塩化物泉です。
いや、冷えたからと言って海と温泉は成分が違いますよ。(笑)
そして、私の大好きな【かまど地獄】は、たくさんの地獄を見れることでも知られています。
しかも、全身浴ができる温泉が敷地内にあるのは知ってましたか?
【かまど地獄】の全身浴もですが、のど湯や飲泉もあるので【鉄輪温泉】に行ったら立ち寄る場所の1つとなっています。
地獄めぐりで全身浴ですか?
ぜひ行ってみたいです。
どうすれば入浴できるのですか?
意外とすぐわかる場所にあります。
受付で聞いてみると良いですよ。
ヒントは3丁目です。(笑)
【鉄輪温泉】にある地獄の中で、白濁しているのが【白池地獄】です。
白い温泉は、ついつい【明礬温泉】を思い浮かべますが、【鉄輪温泉】では珍しいですね。
この【白池地獄】は、飲泉もできるそうなのですが、何度訪問してみても汲んで飲めそうな場所がありません。
飲泉場がほしい地獄です。
【白池地獄】は湯けむり立ち昇ってるから、かなり熱いので近づいて触っちゃダメですよ。
【鉄輪温泉】外せないスポットその3【温泉】
【鉄輪温泉】で外せないスポットの3つ目は、多種多様な個性あふれる温泉です。
前述の【かまど地獄】全身浴もそうですが、地獄がある場所には温泉が湧いています。
【鬼石坊主地獄】の近くには【鬼石の湯】という温泉施設がありますし、温泉熱でワニを飼育している【鬼山地獄】も近くのホテルに引き湯をしています。
また、かつて地獄巡りに入っていた【金龍地獄】は、現在でも【鉄輪温泉】最大の湧出量を誇っています。
それだけ豊富な地獄があるのですから、引き湯はもちろん、地面を掘れば良質の源泉が湧き出すのは間違いありません。
残念ながら現在では新規の掘削は行われていません。
今ある源泉だけでもかなりの湧出量ですし、あちらこちらに引き湯もしています。
【鉄輪温泉】のほぼすべてのホテル・旅館は、源泉かけ流しです。
【鉄輪温泉】の泉質は塩化物泉ですので、保温効果がかなり期待できます。
寒い時期には恋しくなりますし、暑い時期でも外気より熱い温泉ですからサッパリとすることも多いです。
また、見晴らしが良いホテルや昔ながらの造りの旅館などで、日帰り温泉をすることもできますので温泉好きにはたまりません。
【鉄輪温泉】のエリア範囲は【明礬温泉】の入口近くまであります。
別府八湯不思議の1つにエリア分けがあります。
どうしてこの場所でこのエリアなのだろうと思うこともありますが、【鉄輪温泉】の場合は塩化物泉のイメージが強いため、そうでない泉質がエリア内にあるとなんとなく嬉しくなるのは私だけでしょうか。
確かに温泉の泉質がわかるようになるには、ある程度の経験が必要ですからね。
普通の人は、湯船の形とか雰囲気で選ぶと思いますよ。
確かにごもっともです(笑)
【鉄輪温泉】は別府八湯の総本山!
1度だけでは伝えられない魅力が満載
いかがでしたか。
鉄輪温泉の抑えておいていただきたいスポットについて3つ紹介させていただきました。
本当はあの旅館やあの地獄など、もっと詳しく紹介したいのですが、また別記事でくわしく書かせていただけたらと思います。
本当に【鉄輪温泉】の湯けむりだらけの中を歩いていると、妙なテンションになってくるのは間違いありません。
テレビや写真だけではなく、是非1度【鉄輪温泉】の魅力にどっぷりと浸かっていただけたら嬉しいなと思います。
それでは、「別府八湯のおすすめ【鉄輪温泉】! 外せないスポットを3つ紹介」の記事をここまで読んでいただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。
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